片付けられないのはADHDだから…?ADHDと単に片付けが苦手な人の違いとは

文房具や紙くずが散らかったテーブルの写真「片付けられない女たち」という特集がテレビで放送されて話題になったことがありますよね。

それ以来、片付けられない女、片付けられない人、という言葉がすっかり定着した気がします。

この「片付けられない」という問題、ADHDの人にも当てはまります。

ただし、片付けられない人=みんなADHD、とはなりませんので、そこは誤解のなきように。

片付けられない人がADHDなのではなく、ADHDの人は片付けが苦手な傾向がある、ということです。

では、単に片付けられない人と、ADHDの人の違いは何か?
ADHDの人が片付けられないのはなぜなのか?

片付けられないことで、自分や身近な人がADHDかもしれないと感じている人向けに、ADHDと片付けの関係についてまとめました。

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ADHDの人が「片付けられない」理由とは

大きなビックリマークと、それに気付いて驚いた表情のキャラクターの写真ADHDの症状は、多動性・衝動性・不注意の3つ。

ADHDの人が片付けが苦手なのは、主に不注意の特性に起因します。

不注意とは、簡単に言うと集中力が続かず、外部の刺激に対してすぐに反応して気が逸れてしまうという症状。

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例えば片付けなら、ゴミを捨てようと思って包み紙を手にしたのに、次の瞬間、テレビから聞こえてきたCM音声に気を取られてテレビを見てしまい、今度はテレビに出ていた商品が気になってネット検索を始めてしまう…

といった具体に、目や耳に入ってきた刺激に、次から次へと反応してしまいます。

さらに、ADHDの人は物事の優先順位や段取りを付けるのが苦手なので、散らかった複数の物を片付ける時、どんな順序で何をしていいかがよくわかりません。

その結果、部屋を片付けようとして取りかかってはみたものの、ふと気が付いてみると何も進んでいない、ということになるわけです。

でも、片付けようと思ったのに気が散って、結局何もできなかったというのは、誰にでもあることですよね。

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片付けが嫌いな人と、ADHDの違いはどこ…?

では、単に片付けが苦手な人と、ADHDの人の違いはどこにあるのでしょうか?

端的に言うと、「やればできる」か、「やりたくてもできないか」ということになると思います。

やろうと思えばできるけれどサボっているのは、単なる片付け嫌い。その時の気分が乗らないから、という怠け癖ですね。

でも、ADHDの人の場合、部屋を片付けたいという意志があっても、片付けを頑張ろうとしても、うまくできません。

これは気持ちの問題ではなく、怠けたいわけではないのに、できないのです。

全員がそうではありませんが、中には「部屋の片付けもできないなんて自分はおかしい」「どうしてこんな簡単なことができないんだろう」と悩み、自己嫌悪に陥る人も出てきます。

片付けられないことを本人や周囲の人が気にしていないのであれば、ADHDであろうとなかろうと問題はないでしょう。

でも、片付けられないことが深刻な悩みであったり、片付け以外のことでも同じように「普通にできない」ことがあって生活や精神に支障が出ているのなら、それは大きな問題です。

そのような場合には、ADHDである可能性を考えたほうがいいかもしれません。

ADHDの原因と診断方法

人の横顔と電子回路を組み合わせたイメージ図ADHDは精神疾患や教育の問題ではなく、脳に起因する発達障害です。

ADHDの人は集中力や学習能力といった情報を伝達する脳機能が弱いため、集中したくてもすることができません。

体の病気のように数値化した検査でわかるものではなく、症状が落ち着きがない、注意力散漫といった行動表れるため、育ちや性格の問題と誤解されやすいのですが、ADHDの症状は、本人の気持ちや努力とは関係なく起こるものです。

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障害による症状なので、片付けられないことだって、自分を責める必要はありません。

ADHDは生まれ持った体質のようなものであり、治すという概念はありませんが、適切な診断と治療を受ければ、症状を改善することも可能です。

現時点では身体検査でADHDの診断をすることはできないので、診断方法は医師による問診。ADHDの診断は、精神科、心療内科、大学病院の発達障害外来などで受けることができます。

ADHDの診断については、別の記事でも詳しく触れていますので、もう少し知りたいという方は、よろしければそちらも参考にしてください。

ADHDの診断方法に関する記事の一覧≫

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HPが少々怪しい印象を受けてしまうのですが、著者は発達障害のコーチング・カウンセリングを専門とする会社の経営者。机上の空論ではなく現場での経験から「どうすればADHDを改善できるのか」を具体的に教えてくれます。なかには驚くような内容もありますが、一度先入観を捨てて読む価値があるマニュアルです。

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