ADHDの3つの特徴、多動性・衝動性・不注意とは

頭を抱えて悩んでいる女性の写真ADHD、日本語だと注意欠陥多動性障害は、厚生労働省の研究会による診断・治療ガイドラインでは、次のように定義されています。

「多動、衝動性、不注意を主症状とし、生来的な脳機能障害が発現の主要因であるものを中核とする症候群」

この多動、衝動性、不注意の3つが、ADHDを定義する3つの特徴。

現在、ADHDの診断にはDMSという国際的な精神障害・行動障害の基準が広く使われていますが、DMSでもADHDの特徴をこれら3つに分けてリスト化し、一定数以上が当てはまることを診断基準のひとつとしています。

…と、難しく言われても、多動や衝動って具体的にどんな行動なのかはイメージしにくいですよね。

ADHDの特徴である3つの特徴について、詳しく説明していきます。

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ADHDの特徴(1)多動性

あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、多動性とは、ひとことで言うと落ち着きがないこと。

英語だとHyperactivity(ハイパーアクティビティ)と言うのですが、こちらのほうが、落ち着きのなさが伝わってくるかもしれません。

DSMの診断基準にあげられている多動性の行動は、次の9項目。この例を見て、こういう子、クラスに1人はいたな…と、思い出す人も多いのではないでしょうか。

※DSMのADHD診断基準はあちこちで紹介されていますが、英語からの日本語訳になるため、細かい言葉遣いはそれぞれに異なり、一字一句同じにはなっていません。当サイトでも、原文をもとに私の言葉で書いている部分が多いので、書籍やその他HPとまったく同じ文言ではないことをご理解のうえお読みください。

  • 着席中にそわそわしたり、手足をもじもじと動かしたりする。
  • 座っていなければならない場面で、席を離れてしまう。
  • 不適切な状況で、走り回ったり高い所へ登ったりする。
  • 静かに遊んだり、余暇を過ごすことができない。
  • じっとすることができなかったり、突き動かされるように行動する。
  • しゃべりすぎることがある。

上記の多動性行動を簡単にまとめると、本来ならじっとしていなければならない場面でじっとできないこと、と要約できるかと思います。

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ADHDの特徴(2)衝動性

続いて、衝動性について。これは次の3項目がDMSのリストにあげられています。

  • 質問を聞き終える前に、答え始めてしまう。
  • 順番を待つことが苦手である。
  • 他の人の行動を邪魔したり、さえぎったりする。

衝動性は、簡単に言うと待てない、辛抱できないということですね。

突発的に何かを始めるというよりは、相手のアクションを待つことができず、自分の行動を優先して始めてしまうことを指して、衝動性と呼んでいます。

ADHDの特徴(3)不注意

最後に、不注意の9項目がこちらです。

  • 学業や仕事、その他の活動において細やかな注意ができず、ケアレスミスが多い。
  • 注意を集中し続けることができない。
  • 話しかけられても聞いていないことがある。
  • 指示を聞いていてもそのとおりにできず、学業や仕事などでの課題を達成できない。
  • 課題や活動を段取り良く行うことができない。
  • 精神的に集中しなければいけない課題が苦手である。
  • 外部からの刺激ですぐに気が散ってしまう。
  • 日常の活動を怠る。

不注意に関しては、これくらいなら自分もあるしなあ…と思うような行動が多いかもしれませんね。

一見、ただの怠け癖のようにも思われてしまいがちなのですが、ADHDの不注意とは、集中力が続かない、と言い換えたほうが実態に近いでしょう。

ADHDの特徴まとめ

ここまでに見てきたADHDの特徴を再度まとめると、次のようになります。

  • じっとしていなければいけない場面で、落ち着いてじっとしていることができない。
  • 相手の行動を待つことができない。
  • 注意力散漫で、集中力が続かない。

これくらいなら自分にもあるし、と思いそうなことばかりですが、ADHDの人の場合、これが気分や体調の問題ではなく、”常に”起こるのが問題です。

冒頭に出したガイドラインで「生来的な脳機能障害が発現の主要因」とありましたが、本人がわざとそうしているのではなく、ADHDでは集中力や学習力を司る脳の仕組みに問題があるからだと考えられています。

ADHDの原因については下記の記事でも触れているので、興味のある方はこちらも合わせてお読みになってみてください。

コンサータがADHDに効果のある仕組み。なぜ飲み薬でADHDが改善できるのか?≫

bnr_adhdmanual_640
HPが少々怪しい印象を受けてしまうのですが、著者は発達障害のコーチング・カウンセリングを専門とする会社の経営者。机上の空論ではなく現場での経験から「どうすればADHDを改善できるのか」を具体的に教えてくれます。なかには驚くような内容もありますが、一度先入観を捨てて読む価値があるマニュアルです。

ADHD改善マニュアル公式HPへ≫