ADHDとアスペルガー症候群の違いって?決定的に違う2つのポイント

目線を合わせず隣り合って座っている男女の写真ADHDと混同されがちな発達障害に、アスペルガー症候群があります。

ADHDとアスペルガー症候群はそれぞれ異なる発達障害ですが、併発することが多いのも、その一因でしょう。

特に、アスペルガー症候群の約半数は、ADHDも併発するとされています(※)。

アスペルガー症候群とは何か?
ADHDとはどんな点が違うのか?

ADHDとアスペルガー症候群の違いについて解説します。

ADHDがどんな障害なのかを知りたい人は、まずこちらの記事をお読みになってみてください。

ADHDの3つの特徴、多動性・衝動性・不注意とは≫

※参考)
主婦の友社 ADHD・アスペルガー症候群子育て実践対策集

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アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群は発達障害のひとつで、発達障害上では自閉症スペクトラムと呼ばれる分類に入ります。

主な特徴は次の3つで、対人関係における問題を抱えた障害です。

  • 社会性の障害
  • コミュニケーションの障害
  • 想像力の障害

これらをもう少しわかりやすく言い換えると、「空気が読めない」「言葉や行動を額面通りに受け取ってしまい、相手の気持ちを察することができない」「決められた習慣にこだわり、変化に対応できない」といった感じです。

アスペルガー症候群の人は、非言語コミュニケーションが苦手なため、他者との関係を上手に築けず、人間関係において孤立してしまいがち。

そもそも人との関わりやコミュニケーションを求めないタイプと、積極的に関わろうとはするものの、相手の気持ちが読めず関係が築けないタイプがあります。

また、自分のルールや決められた手順にこだわる面があるのもアスペルガー症候群のもうひとつの特徴。

状況に応じた柔軟な対応をすることや、不意の出来事に臨機応変に対応することが苦手です。

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ADHDとアスペルガー症候群、対人関係の違い

怪訝な表情で背中合わせに立っている男女の写真ADHDもアスペルガーも、対人関係でのトラブルを起こしやすい障害ですが、両者の問題の質は異なります。

最大の違いは、自分が相手に不快感を与えているという自覚があるか、ないか、でしょう。

人とのコミュニケーションにおいて、ADHDの人は人の話を聞いていなかったり、人の話を遮って自分が喋り出すなどの問題行動をしてしまいますが、自分が相手に嫌な思いをさせてしまったということは理解しています。

そのため自己嫌悪に陥ったり、自分はなぜこうなんだろうと自信を喪失してしまうことも。幼い頃からそうした経験が続くことで、うつ病になってしまう人も少なくありません。

一方のアスペルガー症候群の人は、そもそも自分の言動が相手に嫌な思いをさせているということが理解できません。

人の態度や言葉の裏にあるニュアンスを察することができず、また、自分の言動が相手に与える影響についても理解ができないので、無神経な発言や態度で相手を怒らせたり、不快にさせたりしてしまいます。

けれど、アスペルガーの人がそのことに落ち込んだりすることはありません。それが悪いことだという認識がないからです。

ADHDとアスペルガー症候群、集中力の違い

顔の両脇に手をあててじっと集中している子供の写真ADHDとアスペルガーとでは、集中力や興味の持ち方にも違いがあります。

アスペルガー症候群の人は興味の対象が狭く、一度自分で決めたルールや習慣化した手順があると、頑固にそれに固執します。

例えば、毎週同じ時間に同じテレビ番組を見ることや、いつも同じ道を通ることにこだわり、それを変えることを頑ななまでに拒否します。要は融通が効かず、計画外の物事に対応することが苦手。

同じ事を繰り返すことが苦にならないので、ひとつの作業に凄まじい集中力を発揮することが多く、何時間でも没頭していられます。

一方、ADHDの人は飽きっぽく新しもの好きで、興味の対象が短時間でコロコロと変化します。

何か新しい刺激があると、すぐにそちらに注意が逸れてしまうので、ひとつの物事にじっと集中することは苦手です。

局所集中型で周りが見えなくなるアスペルガーに対し、ADHDは自分のレーダー内に入ってきたものを片っ端から補足するような感じですね。

ADHDとアスペルガー症候群は併発することもある

ADHDとアスペルガー症候群はそれぞれ別々の発達障害ですが、1人に併発することもあります。

その場合、この点においてはADHDの傾向が強く、あの点についてはアスペルガーの傾向が強い…といった形で症状が混在するので、どこまでがどの障害だと完全に区別することはできません。

発達障害自体が、ここまでならこの障害、というハッキリした線引きが難しい部類の障害でもあります。

ただ、ここまでにあげた例のような行動が、発達障害であるゆえだということを理解することは、障害を持つ本人にとっても、周囲の人にとっても、おおいに助けになるのではないでしょうか。

個人の性格ややる気の問題と思われていたことが、実は障害だったとわかれば、傾向も対策もつかみやすくなりますよね。

ADHDであれアスペルガー症候群であれ、障害を正しく知ることで、みんながより楽に、より快適に暮らすことの一助になればと思います。

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HPが少々怪しい印象を受けてしまうのですが、著者は発達障害のコーチング・カウンセリングを専門とする会社の経営者。机上の空論ではなく現場での経験から「どうすればADHDを改善できるのか」を具体的に教えてくれます。なかには驚くような内容もありますが、一度先入観を捨てて読む価値があるマニュアルです。

ADHD改善マニュアル公式HPへ≫