ADHDは遺伝するのか?親子での遺伝確率は30~50%

遺伝子のクレイアート写真ADHDは遺伝するのか?

この疑問に対する答えは、まだ完全には出ていませんが、ADHDの発症は遺伝もひとつのファクターであるという見方が通説です。

遺伝のみで発症するわけではないけれど、複数考えられる原因の中で、遺伝が大きな影響を持っていることは、まず間違いないだろうということですね。

ADHDの遺伝については、まだまだこれからの研究が待たれる分野ですが、これまでにわかっているADHDと遺伝の関係についてご紹介します。

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親がADHDだった場合、子供に遺伝する確率は30~50%

おでこをくっつけた母娘の写真アメリカのThe Hallowellセンターによると、両親のどちらかがADHDだった場合に子供がADHDになる確率は30%、両親ともにADHDだった場合の確率は50%。

ADHDは遺伝子で決定されるわけではないが、遺伝子の影響は受けていて、遺伝要因と環境的な要因が複雑に絡み合って発症するのではないか、と考えられています。

まったく同じ体質を持った2人の人間がいたとしても、育つ場所や環境が違えば、健康状態は変わってきますよね。

例えば視力にしても、もともと近眼の遺伝子を持っている人が、毎日パソコンばかり見て目を酷使すれば視力が落ちますが、大自然の中でのびのび育てば、視力はそう落ちないはず。

遺伝的な体質が実際に発現するかどうかは、環境に左右されている部分も大きいわけです。

ADHDは心の病ではなく、脳機能に障害があることはすでにわかっていますから、それが親子で遺伝すること自体は、そう不思議なことではありません。

かといって、同じ両親から生まれても、同じ体質の人間が生まれるのではないことも理解できますよね。親がADHDだと子供も必ずADHDになるというのではなく、あくまでもなりやすい傾向がある、ということです。

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ADHDの原因とは?ADHDは脳の障害、心の病や性格の問題とは違います。≫

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将来的に、ADHDの原因となる遺伝子を特定できる可能性

ADHDは女児よりも男児の発症率が高く、男児のADHD発症率が女児の8倍であることは、以前から知られています。

また、ADHDは同じ家系内・家族内での発症例が多いことからも、遺伝子や染色体とADHDの発症に関わりがあることはまず間違いないと見られてきました。

現在も世界中で研究が進められ、ADHDの原因遺伝子を特定したという研究結果が複数報告されています。

ADHDの遺伝子を特定することができれば、ADHDの診断と治療に、より客観的で医学的なアプローチができることが期待できます。

ADHDの確定診断は現在は医師の問診で決定されますが、これを遺伝子検査で調べたり、あるいは遺伝子治療を行うようなことも可能になる時代が来るかもしれません。

参考)
Hallowell NYC ADD: The Heredity Factor
琉球大学遺伝性疾患データベース UR-DBMS
医療法人社団雅会 前田クリニック ADHDの原因
メンタルクリニック桜坂 ADHDについて
OIST ジョセフ・サージェント博士講演記事
Missense dopamine transporter mutations associate with adult parkinsonism and ADHD.
AFP ADHD、遺伝子要因説を支持する発見 英ランセット誌

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HPが少々怪しい印象を受けてしまうのですが、著者は発達障害のコーチング・カウンセリングを専門とする会社の経営者。机上の空論ではなく現場での経験から「どうすればADHDを改善できるのか」を具体的に教えてくれます。なかには驚くような内容もありますが、一度先入観を捨てて読む価値があるマニュアルです。

ADHD改善マニュアル公式HPへ≫