ADHD治療薬コンサータの副作用と依存性について

こめかみに手をあてて辛そうにしている女性の写真ADHDの代表的な治療薬であるコンサータ。

コンサータの服用に興味があっても、副作用が心配だという人も多いと思います。

特に心配なのは依存性でしょう。行動に影響を与える薬というと、何か怖いイメージもありますよね。

気になるコンサータの副作用や安全性について説明します。

なお、コンサータがなぜADHDに効果があるのかという仕組みについては、こちらの記事も合わせてご覧ください。

コンサータがADHDに効果のある仕組み。なぜ飲み薬でADHDが改善できるのか?≫

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コンサータの副作用

コンサータの販売元であるヤンセンファーマの添付文書で公開されている副作用についてまとめました。

コンサータはもともと小児用の薬で、2013年から成人のADHDにも適用された経緯があるため、副作用の臨床試験結果も、小児と成人のそれぞれの結果が公開されています。

まずは、子供のADHD216例の臨床試験による副作用がこちら。副作用の発生率は80.6%、下記が具体的な症状の内訳です。

  • 食欲減退 … 42.1%
  • 不眠症 … 18.5%
  • 体重減少 … 12.0%
  • 頭痛 … 8.3%
  • 腹痛、悪心 … 5.6%
  • チック、発熱 … 5.1%

続いて、成人のADHD272例での副作用はこのようになっています。副作用の発生率は76.8%で、子供と同じく約80%です。

  • 食欲減退 … 39.7%
  • 動悸 … 21.7%
  • 体重減少 … 19.9%
  • 不眠症 … 18.0%
  • 悪心 … 16.5%
  • 口の渇き … 14.7%
  • 頭痛 … 10.7%

データ出典)
コンサータ錠添付文書情報(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

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コンサータの依存性

おそらく、多くの人が気がかりであろう、コンサータの依存性ですが…

コンサータの主成分であるメチルフェニデートには依存性があることがわかっています。

同じメチルフェニデートの薬で、コンサータ以前にADHD治療薬として使われていたリタリンという薬があるのですが、不適切な処方と乱用による薬物依存が問題になったことがあり、現在日本では、ADHD患者へのリタリン処方は行われていません。

リタリンに代わるADHD治療薬として登場したのがコンサータですが、リタリンもコンサータも、成分自体は同じメチルフェニデート。

成分は同じなのですが、リタリンと違うのは、コンサータは徐放剤という、薬の効果をゆっくりと発揮する特殊な加工がなされた薬になっている点。

このためコンサータは効果持続時間が12時間と長く、薬の血中濃度の上がり方がゆるやかなため、依存性は比較的低いとされています。

コンサータを処方できる医師は限られている

コンサータは、事前に認定を受けた登録医師と登録薬剤師しか処方ができない薬です。

これはリタリンの乱用問題を受けて、コンサータの乱用や誤用を防ぐために設けられた制度。

コンサータの流通は、コンサータ錠適正流通管理委員会という第三者機関により管理されていて、委員会が定める基準を満たし、指定の講習を受けた医師と薬剤師でなければ、コンサータの処方はできません。

ちなみに、コンサータを処方できる登録医及び薬剤師のリストは非公開。本当にADHDに悩んでいる人にとっては少々不便ですが、コンサータの不正入手を防ぐのが狙いのようです。

ただ、コンサータの処方が可能であることを公開してはいけないわけではありません。心療内科や精神科のHPを見れば、コンサータを処方している旨が記載されていることが多いので、コンサータの処方を希望するなら、事前にチェックしてみましょう。

自己判断による服用が、コンサータの思わぬ依存性や副作用を招く

コンサータに限ったことではありませんが、依存や思わぬ副作用を出さないためには、飲み方も非常に重要です。

コンサータはADHDを根本的に治す薬ではなく、飲んでいる間だけ症状を改善できる薬。そのため必然的に長期服用になることが多くなります。

長期間コンサータを服用していると、やはり体が薬に慣れてしまい、効果が薄れることも。

そんな時に、いきなり薬を飲むのを止めてしまうと、薬の効果がなくなった落差で急激に精神が不安定になったり、強い副作用が出る可能性があります。

また、効果がないからと勝手に薬を増量した場合も同様です。

コンサータの長期服用後に薬をやめたくなった時や、効果が感じられなくなった場合は、医師の指導のもとで、徐々に減薬・増薬することが大切です。

適量や正しい飲み方を間違えれば問題が起きるのは、何もコンサータだけの話ではありません。自己判断での勝手な服用はくれぐれも避けましょう。

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HPが少々怪しい印象を受けてしまうのですが、著者は発達障害のコーチング・カウンセリングを専門とする会社の経営者。机上の空論ではなく現場での経験から「どうすればADHDを改善できるのか」を具体的に教えてくれます。なかには驚くような内容もありますが、一度先入観を捨てて読む価値があるマニュアルです。

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